ぶらり車で舞台訪問一人旅一日目 ~Angel Beats!@高梁市とめくりめくる@倉敷市~ とある目的があって車で久留米まで行くことになり、どうせならその往復を今まで行きたかった街、ついでに好きな作品の舞台もしくは建物を観に行くことにしよう、一日一作品一カット観ることができたらいいなと思い立って翌日出発。
ということで初日は岡山県高梁市と倉敷市です。
■高梁市
吹屋の石州瓦の町並みと、兵庫県朝来市の竹田城と並んで最近天空の城として話題になることがある備中松山城が目当て。
ずっと行きたいと思ってたので、まずはここへ。
で、ここにはテレビアニメ「Angel Beats!」のキャラクター直井くんの生前の実家のモデルと言われている旧広兼邸が。
関連:高梁市公式HP
関連:吹屋ふるさと村 [一般社団法人 高梁市観光協会HP]
■「Angel Beats!」とは?
key×Aniplex×電撃G'smagazine×P.A.WORKSによるオリジナルTVアニメ。
人気ゲームライターの麻枝准による全話脚本、放送時人気を博した作品である。
原作・脚本:麻枝准
監督:岸誠二
キャラクター原案:Na-Ga
キャラクターデザイン・総作画監督:平田雄三
アニメーション制作:P.A.WORKS
■やってきました旧広兼邸
駐車場にはいきなりこのポスター。
実は高梁市は天地無用の舞台でもあり、「愛・天地無用」に宣伝関係でお金を出しているのですね。
山陽新聞の元記事は消えていしまっていますが「天地無用 高梁市 宣伝費」でググると転載した記事が見つかると思います。
観光協会のページ内でも宣伝されています。
関連: 愛・天地無用!の舞台、高梁市★ [一般社団法人 高梁市観光協会HP]
今回は天地無用についてはスルーして、駐車場から見上げる旧広兼邸。
なんだか砦っぽいです。
ということで第7話のカット回収。
広兼邸の解説。
入ってから管理人の方に聞いた話では、東京(当時の江戸)からやってきた広兼さんが銅山開発やら庄屋の権利を取ってここに居を構えたけど、今は東京に戻ってるんだとか。離れは当主結婚式に一度使われた以降使用されていないということで、なんとももったいない使い方。
なお、この広兼邸は9/1-2/28は改修工事のため休館。
広兼邸全景。
離れの茶室。
蔵以外すべての部屋が立入禁止でした。雨漏りしているみたいだし壁・柱・床ほぼすべてがだいぶ傷んでいたので改修工事やむなしかなと。
蔵。
中には当時の隆盛っぷりを忍ばせる資料が。
炊事場や水場。裏山から岩を伝って絶えず水が流れ込んできていました。
門の横にあった下女の部屋は天井がとても低く中に入ると人は立てないくらい。
農作業場。
階段の途中にあった扉は上から落とした馬糞を貯める部屋から溜まったナニを持ち出すためのものだそうな。
直井くんはこんな感じの富豪の家で過ごしていたんですね。
■広兼邸を離れて
吹屋の町並みを観に行く道中にある近代化産業遺産の吹屋銅山笹畝坑道へ。
お金払ってヘルメット被ってぼっちで中へ。
ファンタジーなゲームの世界っぽいって思ってしまったので、きっとこれが本当のゲーム脳?
関連: ほんとの“ゲーム脳”ってこういうことじゃないだろうか
今後の時間考えると奥まで余裕がなかったので別の坑道を通って外へ。
天井低い、蒸し暑い。
こちらが別の坑道。他にも9箇所ほどあるそうです。
関連: 吉岡(吹屋)銅山 笹畝坑道 [一般社団法人 高梁市観光協会HP]
■石州瓦の赤い町並み、吹屋
銅山と弁柄(べんがら)で栄えた街、吹屋。
屋根は石州瓦、壁は弁柄で赤く塗られて、とても美しい場所でした。
瓦のアップ。
町並みの由来解説。
傷んできた家は改修工事。
持ち主が土地を離れて管理が出来ていない建物。
郵便局ももちろん赤い。
かつては酒造も行っていて、今は醤油だけ作っている長尾醸造さん。
ここの方からとても丁寧に街のことや建物のことを教えて頂きました。
向かいにあるこちらの建物でかつてお酒を作っていて、今は街の集会所兼宴会所状態なんだそうです。
また、蔵に手を入れた時に床が抜けて何事かと思ったら昔の坑道が地下にあったとか。
当時の資料がないので、どこを坑道が通っているか判らないのと笑って話していたけど、大丈夫なのかな。
関連:長尾醸造
郷土館。当時の街の有力者の分家跡。
建築時の柱の位置を描いた図面と棟梁の名前。
こちらがその有力者であった、片山家。
奥行きのある敷地なので中はこんな感じ。
片山家解説。
昔の書籍。
蔵や弁柄取引の資料。
街の外れにある旧吹屋小学校。こういう木造の校舎で歴史を感じながら学びたかった。
伝建地区の解説とかかつての住宅地図。
何故か観光案内所に漫画家の瀬尾公治さんの原画展告知ポスターが。
瀬尾公治イラスト原画展
期間:H27.9.19-12.20
会場:吉備川上ふれあい漫画美術館
11.29にはサイン会も開催。
関連: 瀬尾公治イラスト原画展~風の中の君に出逢える町~
観光案内所で手に入れた高梁市の観光ガイド。天地無用とのコラボ。
中は立ち絵使った観光解説。
移動して吹屋の町並みから少し離れたところの丘の上にある西江邸へ。
残念ながら臨時休館。
ここは今も当主が所有していて、当主直々に家のことや収蔵物のことを解説していただけるので是非行きたかったのだけど、仕方なし。
■貴重な現物が残る備中松山城へ
移動の途中で見かけた集落。対岸に数軒だけある家々のために橋があって、青空と緑とそれを映す川がとても美しいと思いました。
備中松山城は山の上なので、中腹からシャトルバス。
人気が出てこういう施設を用意するほどになったのだとか。
徒歩で20-30分掛けて登る余裕はないので迷わずバスへ。
降りたら目の前がお城だと思ったら甘かった。
降りた場所から約160mの登山。
へばりそうになった頃にようやく二の丸跡へ。
天守と天守からの眺め。行政機能は麓にあって、ここは象徴としての意味合いしかなかった
備中松山城は標高430mで日本一高い場所にある城という解説が。
無料でお茶のサービスがあったのでとても助かりました。
■倉敷市とコラボした「めくりめくる」の世界へ
さらに移動して倉敷駅へ。
ここは自分の好きな漫画作品の舞台なので来たかったのです。
■「めくりめくる」とは?
「めくりめくる」とは月刊コミックガムにて連載されていたオムニパス漫画である。
岡山県倉敷市を舞台にし、少年少女の淡い青春を描いた作品で、単行本は全6巻発刊されている。
1巻発売時より倉敷市とコラボして観光PRを行っていた。
著者:拓
関連: めくりめくる倉敷 観光キャンペーン [倉敷市公式観光サイト]
■倉敷駅前と美観地区
JR倉敷駅の駅ビルは漫画の作中で描かれていたのですが、連載時と今とでは画が一致しません。
どうやら駅ビルの中にあったホテルや商業施設が営業を終了したため、ビルを減築しリニューアルしたようです。かつてはこの階段にスロープがついていたのですが、今はなくなっています。
関連: 「サンステーションテラス倉敷」の開業について [JR西日本]
倉敷駅前には観光案内所もあるのでとても助かります。
駅から10分ほど歩いて美観地区へ。
2巻表紙カット。
こういう路地に誰もいない瞬間を見ると吸い込まれそうになります。
めくりめくるのキャラクターたちもきっと作中で描かれていない時間はこういうカフェで時間を過ごしたのかもって思いながらちょっと一息。
このKoba coffeeのシフォンケーキと水出しコーヒー美味しかったです。
なんかもう夏も終わりだなって感じた瞬間。
■初日最後に。
広島まで移動して広島焼の店へ。
この店は雑多な感じの店ではなくダイニングバーっぽくて清潔感もあってとても良かったです。