とちのこえ

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年下の女の子と同棲して一緒に学校に通いたい~「佐伯さんと、ひとつ屋根の下」舞台訪問~

■「佐伯さんと、ひとつ屋根の下」

まずは作品紹介。
ファミ通文庫より出版されているライトノベル(著:九曜 イラスト:フライ)。
作品紹介をkadokawaのサイトより拝借。
“高校二年生の春、ひとり暮らしを始めるはずだった僕こと弓月恭嗣は、何の冗談か不動産屋の手違いで、ひとつ年下の佐伯貴理華さんなる女の子と同居するはめになってしまった。やたらと距離を縮めてきたがる彼女に、ささやかな抵抗を続ける僕だったが、なんと彼女も同じ高校!学校でも家でも彼女に振り回される日々が始まって――。常に冷静な弓月くんと、とびきりの美少女なのにちょっとHな佐伯さんが繰り広げる同棲&学園ラブ・コメディ、開幕です。”
フライさんの絵が好きなので購入して、ヒロインである佐伯さんのキャラクターがとても気に入った上、舞台がどう見ても神戸なのでこれは舞台訪問しようかと思ってた作品。
佐伯さんのわがままとも小悪魔とも無邪気とも違う、その独特のキャラクターがとても可愛いので読む人増えるといいな。
2巻で完結なのか続くのは不明。
参考:「佐伯さんと、ひとつ屋根の下」特設サイト [ファミ通文庫]

■作中の背景描写

ライトノベル舞台訪問の楽しさは画がないけど、文章中に散りばめられた描写からその場所を探し、その構図を想像すること。
この作品は学園生活・同棲中の室内での生活・街中の3つで構成されていて、街中の描写から特定が可能でした。

以下、作中の描写を。
■学園都市編
“学園都市──それがこの街の通称だ。
その通称と同じ名前の駅を中心にかなりの数の小中学校と高校、大学、専門学校が存在している。”

神戸の人間なら、これだけで「あ、西区の学園都市が舞台か」と気付くのではなかろうか。 そもそも学園都市駅を使う範囲ということで彼らが暮らすアパートの場所は学園西町か学園東町であろうと推測できる。(この2つから外れると最寄り駅は伊川谷か総合運動公園となる。)
駅から南に歩いて丘を越えて垂水区小束山手だと学園都市での生活とは言わない。
つまり、二人が住んでいるのは作者による改変だろうと当たりを付ける。
園都市はこんな場所。
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学校も多いです。
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“駅前のショッピングセンター”
駅の横にあるキャンパススクエア。
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“駅とショッピングセンターの間に広場がある。地面がきれいなタイル敷きになっていて、端のほうにはイベント開催時のための客席もある。”
ユニバードーム。
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“ショッピングセンターの二階にあるレンタルビデオ店”
東館一階・二階にあるTSUTAYA

“一階にあるスーパー”
本館一階のダイエー

“道路は片側二車線。中央分離帯があり、一車線あたりの間隔だけでなく路側帯にも余裕をもって幅を取ってあるので、かなり大きな道路だ。
今、僕が歩いている歩道もタイル敷きで幅が広く、真ん中には等間隔に街路樹まで植えられている。”

これは学園都市駅前の道路のことかと。
作中では家の近辺から駅前までずっとこのような道路と歩道が続くと受け取れるように描かれているが、この条件を満たす道路(と歩道)は県道65号線の駅前から北側の一部だけ。
なので、この描写を元に二人が暮らすアパートがあると思わえるエリアを特定するのは無理かな。
あくまでも個人的な推測として、アパートのモデル(ではないけど、二人が住んでいるエリア)は学園都アーバンライフの場所で、そこから市道を西に下って中央センター北の交差点で上記の県道と交差し(作中では“高校へと通じる道に合流”と描かれている)、そこから線路を超えて学校は県立大学神戸商科キャンパスの場所を想定しているのかなと。2巻で描かれる学校中庭の描写も併せて判断すると。
1巻前半で語られている家電量販店はヤマダ電機テックランドNew神戸垂水本店かな?

“駅前の大きなスクランブル交差点”
中央センター北交差点を改変したものと思われる。

■三宮編
GWに二人が買い物に出かけた場所。
“一ノ宮は、学園都市の駅から電車で二十分ほど行ったところにある、同じ名前のターミナル駅を中心にした繁華街のこと。学校帰りの遊び場としては定番の場所だ。”
“一ノ宮はふたつの有名私鉄とJRが連絡するターミナル駅だ。周辺には多数の専門店が入ったショッピングセンターや百貨店が林立している。”
どう見ても三宮ですありがとうございました。
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“ショッピングセンターの地下にあるパスタの店”
“ちょっと暗めの照明”
サンプラザ地下のRYU-RYU三宮店かな?暗めの照明という表現に従うならば。
参考:三ノ宮サンプラザ RYU-RYU

■梅田編
2巻後半に二人がデートした場所。
“一度一ノ宮まで出て、別の私鉄へ。そこから特急で三十分ほど揺られて、その駅へと着いた。
一ノ宮も大きな駅だが、こちらはさらに大きい。なにせ隣県に延びる路線がいくつもあるので、ホームが十以上あるのだ。”

神戸市営地下鉄で三ノ宮、そこから阪急で梅田ですね。

“改札口を出て正面にある下りのエスカレーターに乗る。下は待ち合わせのメッカ、大型書店&スクリーン前。”
阪急梅田駅中央改札口、紀伊国屋書店、ビッグマン。
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“地下街のファーストフード店”
ロッテリア阪急梅田茶屋町口店と推測。
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“駅周辺のデパートを三軒渡り歩いて”
阪急、阪神、大丸。

“近くのビルの最上階にある展望ラウンジ”
“展望ラウンジでティーブレイクをしてから、そのまま屋上の空中庭園へと上がった。”
梅田ツインタワーの空中庭園
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ちなみにここは今中韓旅行客が押し寄せていてムードもへったくれもない状況になっていました。

■見知った場所が舞台になるということ

神戸市西区学園都市だとか三ノ宮だとか梅田だとか、自分がよく行く場所が作中に描かれるとうれしくなりますね。

佐伯さん、ほんと可愛いしキュートって言葉がぴったりだしフライさんの絵がとても可愛いし3巻出て欲しいなあ。2巻で〆てる気はするけど、これからの二人をもっと見たいのです。