青森いいですよね。主に弘前。
歴史ある建物が中心部にがっつり残ってて、歩いてて楽しいし食べ物は美味しいし、空気はきれいだし。
それになんと言っても岩木山!
形がきれい。
登りたい。
前回登れなかったからちょっくら登りに行ってきました。
ふらいんぐうぃっちの舞台なのはもちろん、中二病の劇場版で描かれたことだし、こういう時じゃないと行こうとならない津軽半島に下北半島もぐるりと。
参考:TVアニメ「ふらいんぐうぃっち」公式サイト
参考:「映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-」公式サイト
■コース1:車の免許がなくても大丈夫!徒歩でぐるりと中心部巡り
あちこち行きたいけど、車の免許がないと楽しめないのでは?と心配は杞憂。
弘前城周辺にはたくさんの洋館や伝統的建築物が残っていて、建物好きならそれだけで十分楽しめるし、徒歩圏なので問題なし。
その辺りは前回の記事でも触れてるのでご一読を。
参考:たくさんの洋館と魔女のいる街・弘前
まずは飛行機に乗ります。
大阪空港好きじゃないので、神戸空港から新千歳空港経由で青森空港へ。
広大な大地。北海道の農業の強さ。
青森行はプロペラ機。
青森空港では「中二病でも恋がしたい!Take on Me!」の作中カット。
森夏と凸守が降り立ったシーン。
凸守「邪王真眼のサーヴァント、凸守早苗、恐山に推参!」
自分はここからレンタカーで移動したけど、バスでも1時間足らずで弘前に行くことが可能。
参考:バスによるアクセスのご案内 [青森空港ビル株式会社]
弘前市に到着後はまず城の周辺をぐるっと一周。
なおちゃんのお店のモデル、石場家住宅。
原作5巻表紙にも使われたこみせ(通行にも使える軒下)で1枚。
案内板の横の目立つところに今でもポスターが。
家の中は前回訪問時に見たので今回はチョコ購入だけ。
これがとても美味しいのでお勧め。
看板犬がいなかったので尋ねると先日亡くなったとのことで…
愛くるしい姿が印象的でまた会いたかった。
参考:石場家住宅 [弘前観光コンベンション協会]
続いて堀の西側へ廻って弘前城春陽橋へ。
こちらは原作2巻表紙に使われた場所。
桜の時期に来たいですねえ。
人間を怖がらずくつろいでました。
参考:春陽橋 [弘前公園総合情報]
お昼過ぎておなかが空いたので、やっぱりここで。
原作では何度も出てきているコンクルシオのモデル、藤田記念庭園洋館大正浪漫喫茶室。
ジュノベーゼ美味しかったです。
参考:大正浪漫喫茶室 [弘前観光コンベンション協会]
おなかを満たして散歩継続。
少し東に進めば可愛い建物、旧陸軍第八師団長官舎から市長公舎を経て現在はスターバックスとなったこの平屋。
見ていて飽きない。
参考:有形文化財を活用したレトロな佇まい「スターバックス コーヒー 弘前公園前店」
その隣には建築家前川國男作、弘前市役所。
参考:弘前市庁舎本館 [弘前市]
さらに東には旧弘前市立図書館。
何やら解体・改修工事の話が出ているそうで、どうなることか。
参考:旧弘前市立図書館 [弘前観光コンベンション協会]
関連:旧市立図書館移設など中止/弘前市 [陸奥新報]
6巻掲載第31話扉絵背景の旧東奥義塾外人教師館。
前回訪問時は中がカフェになっていることに気付かなかった。
どうやら日本で初めて庶民に珈琲を提供したのが弘前の藩士だということで、せっかく来たからには飲んでみようと。
味は薄かったです…
リンゴのスープはデザート向けでしたね。
許可を得て内部も撮影。
参考:旧東奥義塾外人教師館 [弘前市]
旧東奥義塾外人教師館外の庭園では弘前市内の歴史的建造物のミニチュアを展示していました。
こういうのも事前情報がなく行けばこそなので、旅の楽しみ。
なんだてめえと言いたげ?
また少し歩けば旧第五十九銀行本店。
参考:旧第五十九銀行本店本館 [弘前市]
7巻掲載第39話に出てきた犬養さんの家のモデル、三上ビル。
前回も今回も利用しなかったけど泊まってみたいと思ってる宿、石場旅館さん。
参考:石場旅館
なんとお城の周りだけでもこれだけ見るところがあるのです。いいですね弘前。
しかもこれでたったの一部。
のんびり歩いて食べてまた歩いてで丸一日楽しめる街。
城から徒歩でも行けるふらいんぐうぃっち関係の場所としては、もう会期末だけど、弘前市まちなか情報センターでやってる複製原画展も。
全て撮影OK。
原稿用紙の枠との関係。
この真琴可愛いしタペストリーで売って欲しい。
巡礼ノートは現在5冊目。
参考:「ふらいんぐうぃっち」複製原画展開催 [弘前観光コンベンション協会]
以下、おまけ。ここからは車がないときついかも。
街中からは少し外れたところにある相馬アイスクリーム商店さん。
5巻掲載第29話にて登場。
行ってみたらこの日は臨時休業だったけれど、お店のおじさんがたまたま出てきたタイミングだったので少しだけお話させていただきました。
今シーズンの営業は9月末で終了してしまったので、石塚先生のサインを見たいと考えている方は来シーズンの営業開始を待ちましょう。
石塚せんせぇーーー??
— 相馬アイスクリーム商店 (@Somaicecream) 2018年9月29日
この前パパッと描いちゃったからって
わざわざ高クオリティーで描き直してくれるなんてぇぇぇ!めっちゃ可愛いんですけどー??ほんとなんと感謝申し上げたらよいか。。???♂?
ふらいんぐうぃっちファンの皆様!もぅ今年の営業終わりそうだから早く見に来てー!笑 pic.twitter.com/vu2KdBuSxq
参考:相馬アイスクリーム商店 [twitter]
1巻表紙にもなった巌鬼山神社。
ツキノワグマ出没エリアで夕方で人気がない中で駐車場から参道歩いて本殿までとても緊張した。(登山用のクマ鈴持っていきました)
参考:巌鬼山神社本殿 [弘前市]
夕暮れ時を狙ったけど日没間に合わなかった、4巻表紙の鰺ヶ沢海水浴場。
カップルがいちゃいちゃしてた中での撮影とか不審者状態なので即撤収。
で、初日の宿はどうしようかな車中泊しようかなと思ったけど、たまたまこの日だけ空きがあった星と森のロマントピアに。
参考:弘前・ホテル・宿泊予約 【公式】星と森のロマントピア
施設敷地内にある7巻表紙背景のバーベキュー場ルピナス。
真っ暗で見えないので朝になって撮り直し。
食堂でリンゴカレーなるものを注文。
部屋は和室、フロントの方の対応もよく、部屋数少な目で落ち着いててよかったです。
なお、フロントに原作7巻が飾られていました。
星と森のロマントピアは丘の上にあって、その麓に6巻表紙に使われてた岩木川の支流の河川敷。
(紙漉沢橋すぐ近くです)
真琴や杏子ちゃん達が見た景色。生い茂ってます。
で、この場所から県道129号線をまっすぐ行くと原作1話に出てきた下湯口のバス停。
2つの場所は徒歩で30分程度だし、きっと家に集合して歩いて行ったんだろうなあとか妄想捗る。
車で移動しないとちょっと行きづらいお隣の黒石市へ。
こみせを売りにしているエリア。
とても良い。
素敵空間。
そんな素敵空間のすぐそばにたたずむ、レトロなお店が骨董福◯屋さん。
6巻収録第35話扉絵の背景。
参考:中町こみせ通り [黒石市]
■コース2:せっかく弘前に来たなら登らなきゃ!岩木山登山
え?何言ってんだって?そりゃ弘前のシンボル、岩木山を見てるだけではつまらないし。
雲がかかってるけど、きっと流れて晴れるだろうと信じて。
今回の登山は嶽温泉郷からスタートするコース。
バスで8合目まで行ってちょっと登るのとはわけが違う…(クマに対する緊張感)
地元民の杉さんと合流していざ。
杉さん「あ、この辺りはクマの出没頻度高い地域ですよ」
いつもより周りに耳を澄ませて登ります。
道中写真撮る余裕ないくらいであっという間に8合目の駐車場へ。
ここからリフトを使わずさらに9合目。
そして日本百名山にして青森県最高峰の岩木山(1,625m)登頂。
魔女が飛ばない高さまでやってきたよ弘前。
下から登るのはちょっと無理という人はバスで8合目まで行き、そこから登るかもしくはさらにリフトを乗り継いで9合目まで行ってから登る方法もあるので是非!
下山後、岩木山神社へ参拝。
こちらはアニメ第2話に登場した場所。
参考:岩木山神社 [岩木山観光協会]
ありがとう岩木山。
疲れを癒すためにやってきたのは7巻掲載第42話に出てきたあたご温泉。
タオル・シャンプー・トリートメント・ボディソープ等は販売制。
そして湯はとても匂いが強かった。
こういうのも実際に来てみないと知ることができない楽しみ。
そして、真琴たちが入った湯と同じ湯に浸かる喜び。
参考:あたご温泉 [弘前市総合情報サイト]
登頂のご褒美に晩御飯は犬養さんの家の下のラーメン屋さん。
美味しかったです。
三上ビルって国登録文化財だったのね。良い建物に住んでるじゃねえか犬養さん。
参考:弘前につけ麺専門店「煮干結社」 国登録文化財のビルに出店 [弘前経済新聞]
■コース3:ウニを求めて下北半島一周の旅
作中(第43話)では弘前から津軽半島蟹田港経由ということで2日目に訪問していたむつ湾フェリー乗り場。
話の中ではフェリーに乗った後からスタートしていたけれど、ここから乗ったわけですよ。
どこぞの2時間ミステリーで逃亡犯が乗りそうな港。
参考:むつ湾フェリー株式会社
この日も地元民の杉さんと待ち合わせして舞台訪問。ここからは単行本未掲載範囲。
道中で食べた菜の花ソフトクリーム。
参考:物産館「菜の花プラザ」 [道の駅よこはま]
第43話むつ湾フェリー脇野沢港。フェリーの到着時間合わせで待機。
真琴「出ます?」
千夏「着いたー!!」
タロス「ドーゾー」
第43話ぬいどう食堂。
ウニ丼はウニのシーズンが9月上旬で終わりなのでなし。
来シーズンまた来ます。
真琴席で真琴と一緒に食べる喜び。
うに丼がない代わりにかぶき丼なるものを食べる。
食べる前に「醤油かけずに食べてね」と言われ???だったけど、味が濃厚でとてもとても美味しかった。生臭さもなく、醤油要らないんだ…って感動。
許可を得て店内撮影。店主は作者が取材に来たことを覚えておられました。
参考:ぬいどう食堂 [佐井村観光協会]
第44話扉絵の仏ヶ浦船着場。扉絵を再現。
この透明度。
真琴達が見た景色。
晴れていたらどれだけ綺麗なんだろう…
作中カット交えつつ何枚か。
真琴達はぬいどう食堂から佐井村観光協会まで北上して遊覧船で仏ヶ浦に来ていたけれど、自分たちは車で崖の上の駐車場から徒歩で訪問。海からも見てみたい。
参考:仏ヶ浦の観光遊覧船|仏ヶ浦海上観光(株)【公式】
第43話に出てきた佐井村海峡ミュウジアム前(佐井村観光協会)周辺。
真琴たちが乗った遊覧船。
作中ではこの後恐山に直行していたけど、ルート的におそらく訪問しているであろう本州最北端の地へ。
あれが蝦夷地か…
さすが一本釣りの町。モニュメントも一本釣りの様子を表してる。
そこかしこでマグロ売っててついね…。
参考:本州最北端の地 大間崎 [大間観光情報サイト]
下北半島を時計回りに回って恐山へ。
圭「サルだ!!」
第44話に出てきた恐山。
怖さとかそういう空気はなくて観光地然としていた。
作中カット探して。
訪問したタイミングで西から雨雲が押し寄せてきて土砂降りになったので撤収。
作中に描かれたのは写真右側の湖のほとりにある四阿のはず。
参考:恐山 [下北ナビ]
以上、ふらいんぐうぃっち単行本未掲載範囲舞台訪問コースでした。
■コース4:行っちゃえ津軽半島の先端、中二病舞台訪問
青森に来る機会はそうあるわけがないしこの際行っちゃえと津軽半島へ。
道中にあった数か所の「雲のむこう、約束の場所」の背景はすっ飛ばし、竜飛崎へ。
参考:龍飛埼灯台・階段国道 [ホテル竜飛]
以下、雑なカット合わせ。
佇む六花。
くみん「可哀想だね…」
六花「く~み~ん~(泣」
七宮「ダメだよ!邪王真眼!」
七宮「私は…邪王真眼を捨てればいいと思うよ…」
六花「勇太も邪王真眼も最重要事項!」
七宮「私は!」
くみん「この勝負!この二代目邪王真眼が預かる!」
七宮「それは…」
くみん「二人で選びたいと思ってる」(夕日も船もいない…)
六花「丹生谷…凸守…」
凸守「ゲルゾニアンサスはまっすぐに向かってるデスヨ」
勇太の下へ駆け出す六花
(六花が階段を降りていくのを見つめる4人)
(駆ける六花、駆ける勇太、転ぶ六花)
(出会う二人)
六花「平気!邪王真眼は最強!」
おまけ。
六花達が見ていた景色。
竜飛崎灯台。
階段国道。
長時間、下道ドライブきついけど、この機会逃すと行くことないだろうからね。
おまけその2。
勇太が六花を探し回った青森駅前周辺のシーン。
青函連絡船メモリアルシップ前
■美味しかったお店
弘前市で2日目の夜に寄ったお店。
とても美味しかったからついついバクバクと。
ふきと身欠きニシン、もやし子和え、きのこナンバン漬け。
鯖の一夜干し。
馬刺し。
黒石とうふ。ねっとりして何もかけなくてもおいしくいただけた。
鯨ベーコン。
鯵ナメロウ。
十三湖のしじみ汁。
参考:津軽のおかず 旬の味 甚平 [食べログ]
■行かないとわからない
今までもそうだったけど、今回も同じかより強く感じた、描かれた土地には行かないと分からないことがたくさんあるということ。
天気だったり、風だったり、街の匂いだったり、食べ物だったり。
弘前市内には水田とりんご畑だらけなのに、隣の黒石市にはりんご畑が街中になかったり。
恐山が山じゃないから三角点もないし登山する場所でもないとか。
県内移動するのに高速道路がほとんどないから一般道走るしかないとか(そもそも一部区間利用しても大差ない)。
地元の高校生がもう冬服になってるとか。
県庁所在地なのに車社会だからか駅前が夜になると人通りがないとか。
青森空港にはリンゴジュースしか置いていない自販機があるとか。
こういうちっちゃい楽しみがあるから舞台訪問を口実に観光するのはやめられない。
■参考までに大体の行程
当初予定とずれたところもあるけれど。
1日目
14:00
5巻表紙 石場屋住宅(弘前市)
14:30
2巻表紙 弘前城公園春陽橋外側(弘前市)
14:45
3巻第13話 大正浪漫喫茶(弘前市)
16:00
6巻第31話扉絵 旧東奥義塾外人教師館(弘前市)
16:00
7巻第39話 犬養さんの家:三上ビル(旧弘前無尽社屋)(弘前市)
17:00
5巻第29話 相馬アイスクリーム商店(弘前市)
18:30
4巻表紙 鯵ヶ沢海水浴場(鯵ヶ沢町)
19:30
7巻表紙 星と森のロマントピア(弘前市)
2日目
08:00
7巻表紙 星と森のロマントピア内バーベキュー施設ルピナス(弘前市)
08:30
6巻表紙 相馬川河川敷(紙漉沢橋西側南下)(弘前市)
09:00
ふらいんぐうぃっち複製原画展
弘前市まちなか情報センター
10:00
6巻第35話 扉絵:骨董福マル屋(黒石市)
12:30
第43話 むつ湾フェリー蟹田港(外ヶ浜町)
14:00~14:30
中二病でも恋がしたい!Take On Me!竜飛崎・階段国道(外ヶ浜町)
16:30
1巻表紙 巌鬼山神社(弘前市)
4日目
10:20
第43話 むつ湾フェリー脇野沢港(むつ市)
12:00
第43話 ぬいどう食堂(佐井村)
13:30
第44話 仏ヶ浦船着き場(佐井村)
14:00
第43話 佐井村観光協会(佐井村)
15:00
第44話 恐山(むつ市)
青森はいいぞ。
冬の八甲田山登山と来年のうに丼という宿題のためにまた行きます。